広島 蔦屋書店が選ぶ本 VOL.246『アドレナリン』ズラタン・イブラヒモビッチ 沖山ナオミ 訳/ソル・メディア
蔦屋書店・竺原のオススメ『アドレナリン』ズラタン・イブラヒモビッチ 沖山ナオミ 訳/ソル・メディア
サッカー。
場所によってはフットボールという呼び方もされるそうですが、皆さん馴染みはありますか?
勿論サッカーというスポーツの名前自体は誰しもご存じと思いますが、よく言う「オフサイドって何?」みたいな、ルールまではあまり知らないよという方や「ベッカムくらいだったら知っているよ」といった方、あるいは日本代表の試合がやっていたらテレビで見るとか、日頃から試合観戦に出向いている方など、千差万別であろうと思います。
場所によってはフットボールという呼び方もされるそうですが、皆さん馴染みはありますか?
勿論サッカーというスポーツの名前自体は誰しもご存じと思いますが、よく言う「オフサイドって何?」みたいな、ルールまではあまり知らないよという方や「ベッカムくらいだったら知っているよ」といった方、あるいは日本代表の試合がやっていたらテレビで見るとか、日頃から試合観戦に出向いている方など、千差万別であろうと思います。
ちょっと調べてみるとこのサッカー、世界で約2億5,000万人の競技人口を誇るとの事で、これはバレーボール/バスケットボール/卓球/クリケットに次ぐ世界第5位の数なんだそうです。
何となくの予想ですが、ボールとゴールがあれば一応の形としては成立するという、その入り易さが良いのだと思います。
私は小学生時代に野球、中学生時代にサッカーをやっていた口ですが、地元の少年野球チームに入団する時、グラブとバットは勿論の事、ユニフォームやらそれ用の靴下、靴下の上から履く今となっては名前の分からないアレ(調べてみたらシンプルに「ストッキング」と言うらしいです)だとか、冬用のジャンパーとか、子どもの頃の話なので自分で金額を覚えている訳ではないですが、当時私の母が上述の冬用ジャンパーの値段について何か言っていた様な覚えがあるので、結構なお金がかかっていたのではと思います。
何となくの予想ですが、ボールとゴールがあれば一応の形としては成立するという、その入り易さが良いのだと思います。
私は小学生時代に野球、中学生時代にサッカーをやっていた口ですが、地元の少年野球チームに入団する時、グラブとバットは勿論の事、ユニフォームやらそれ用の靴下、靴下の上から履く今となっては名前の分からないアレ(調べてみたらシンプルに「ストッキング」と言うらしいです)だとか、冬用のジャンパーとか、子どもの頃の話なので自分で金額を覚えている訳ではないですが、当時私の母が上述の冬用ジャンパーの値段について何か言っていた様な覚えがあるので、結構なお金がかかっていたのではと思います。
これは余談でしたが、競技人口が多いという事は、それだけにサッカーの世界でプロになったり、あるいはプロの世界で高みを目指すとなると相当に高いハードルがあると想像出来ます。
その為、実際に現在のサッカー界において“一流”と呼ばれる選手たちはほんの一握りであり、
またその一流である状態を何年も維持する事が出来ている選手となると、いよいよ数える程度になってしまいます。
その為、実際に現在のサッカー界において“一流”と呼ばれる選手たちはほんの一握りであり、
またその一流である状態を何年も維持する事が出来ている選手となると、いよいよ数える程度になってしまいます。
そんな中、サッカー激戦区である欧州の地でなんと20年近く輝きを放って来たのがこの自伝の著者であるズラタン・イブラヒモビッチなのです。
イブラヒモビッチはスウェーデンで生まれ、6歳の時からサッカーを始めました。
自国のリーグでの活躍により19歳の時にオランダのクラブチーム・アヤックスへ移籍して以降、イタリア・スペイン・フランス・イングランドというトップリーグを渡り歩いて、今は再びイタリアのACミランという世界有数のチームでプレーをしています。
自国のリーグでの活躍により19歳の時にオランダのクラブチーム・アヤックスへ移籍して以降、イタリア・スペイン・フランス・イングランドというトップリーグを渡り歩いて、今は再びイタリアのACミランという世界有数のチームでプレーをしています。
本作は単なるいちサッカー選手のこれまでの歩み、というだけに留まらず、強い信念を持った一人の人間が何を思い、どこを目指して邁進して来たかという事が包み隠される事なく全て自身の言葉で語られています。
その言葉はとにかく正直で歯切れがよく、本人のこれまでの実績も相まって説得力があり、
読者としては、それこそタイトルにもなっている“アドレナリン”が放出されんばかりに前のめりに読み進めてしまう事と思います。
その言葉はとにかく正直で歯切れがよく、本人のこれまでの実績も相まって説得力があり、
読者としては、それこそタイトルにもなっている“アドレナリン”が放出されんばかりに前のめりに読み進めてしまう事と思います。
実はこのイブラヒモビッチ、約10年前にも自伝を出版している(邦題は『I AM ZLATAN ズラタン・イブラヒモビッチ自伝』(東邦出版)で、訳者は本作と同じく沖山ナオミさん)のですが、当時の感じと、年月を経て色々と大人になった今の感じとのギャップがなんだか感慨深いです。
また前作ではまさに“怖いものなし”な様子が大いに窺え(それは今作でも存分に感じ取れますが)ましたが、今作ではサッカーを辞めた後の人生について悩む心情を吐露したり、父親としての子どもとの向き合い方を話していたりと、(本人の言い方を借りると)サッカー選手として=イブラヒモビッチ的側面だけでなく、いち個人として=ズラタン的側面も多く知る事が出来るのも一興かと思います。
また前作ではまさに“怖いものなし”な様子が大いに窺え(それは今作でも存分に感じ取れますが)ましたが、今作ではサッカーを辞めた後の人生について悩む心情を吐露したり、父親としての子どもとの向き合い方を話していたりと、(本人の言い方を借りると)サッカー選手として=イブラヒモビッチ的側面だけでなく、いち個人として=ズラタン的側面も多く知る事が出来るのも一興かと思います。
「こんな人間がこの世にいるんだ!」という事を、この書籍から知って頂きたいです。
きっとあなたに勇気を与えてくれると思います。
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