【広島 蔦屋書店】夏の手芸市
子どもたちが幼稚園に通っていた頃、同じ園のお母さんに、子どもたちの洋服を作ってもらっていたことがある。
彼女が作る洋服は、デザインも布合わせも斬新だった。型紙などは用意せず、その日の気分で作るのだという。「その服どこで買ったの?」と聞かれるたび、着ている子どもたちもどこか誇らしげだった。同じように慌しく毎日を過ごしながら、どこに洋服を作るような時間があるのかと尋ねたことがある。彼女はこう答えた。
子どもたちが寝てから、ミシンをかける時間が、私のストレス発散になるのよ、と。
家事を終えると、一刻も早く布団に倒れ込みたい私にとって、その言葉は新鮮に響き、それゆえ、今でも心に残っている。
子どもたちの幼稚園時代の写真を見るたび、彼女が作ってくれた洋服があちらこちらで顔をのぞかせ、温かい気持ちになる。
手づくりの時間は作る人も、そしてそれを身にまとう人も、嬉しくする。
広島 蔦屋書店2号館1Fでは、「夏の手芸市」を開催しています。エコアンダリヤをはじめとする夏素材の糸、布や編み物キットなど多数取り揃えてお待ちしています。このフェアで選ぶ楽しみ、作る楽しみを感じていただけますと幸いです。
広島蔦屋書店 西林
【お取り扱いブランド】
手芸を通じてみなさまに、創造するよろこびと、心あたたまる商品を提供いたします。
デザイナーズプリントのテキスタイル(布)を販売するブランドです。
店頭では、型紙がそのまま布にプリントされたパターンファブリックの「こども甚平」とさこももみさん、石坂しづかさん、中西太さんのはぎれを展開しています。
水彩画家・伊藤尚美のアートワークから生まれるテキスタイル。一枚絵としての美しさをグラフィカルな構図、自然の面影をとらえた配色で表現しその存在感は絵画的である。日本だけでなく、海外30ヶ国以上の人々に愛されている。
日々の暮らしの中で見つけた「心地よい形」をモチーフに模様を描き、手捺染によって染められた生地から、布製品をひとつひとつ縫製し、制作しています。山や木々、鳥や草花など、いつもそばにあった風景を切り取り模様に落とし込み、手作業による温かみのある、愛着をもって使っていただけるような商品作りを目指して活動しています。
「アヴリル」は糸の専門店です。
天然繊維はもちろん、竹や和紙、ステンレスといった個性的な素材で作った糸や、リボン、ポンポンがついた可愛い糸を10g単位で量り売りしています。手編みや手織りだけでなく、ラッピングやアクセサリー、インテリアなどアイデア次第で様々なものに使っていただけます。
■WOOL AND THE GANG
- 期間 7月2日(火) - 8月22日(木)
- 場所 2号館1F 広島 蔦屋書店