【広島 蔦屋書店】刺繍フェア
小学生の頃、クラブ活動で刺繍クラブに入っていた。
おそらく友達に誘われて入ったに違いない。なぜなら、今の私は全く刺繍と縁遠いからだ。
その辺りの記憶はあやふやだが、布に針を通すときの感触や、糸が布を通るときの音、できあがった縫い目のでこぼこした触り心地は、まだ手が記憶している。
学校のクラブ活動では教えてもらえなかった、様々なステッチを祖母から習った。ハンカチの隅にちょこっと刺繍するくらいしか上達しなかったが、それでも満足だった。
祖母は裁縫の得意な人だった。
足踏みミシンで、洋服や結婚式に着ていくようなドレスまで、何でも作ってくれた。
刺繍の本を眺めるたび、祖母と過ごした幼い頃の時間と、あの足踏みミシンの音を、ふと思い出す。
広島蔦屋書店2号館1Fでは、刺繍フェアを展開しています。
書籍と共に、刺繍初心者の方から上級者の方までお楽しみいただける、刺繍ブローチやキット、オーガニックコットンの刺繍糸などを数多く取り揃えております。
おうちで過ごすことが多くなる梅雨の時期、ゆっくりと手を動かす時間を作ってみてはいかがでしょうか。
広島蔦屋書店 西林
【お取り扱いブランド】
■DMC
1746年フランス・アルザス地方ミュルーズから生まれた手芸糸の老舗ブランド「DMC」。
特に25番刺しゅう糸は、エジプトの上質な綿100%の長繊維を使用し、しなやかな艶感と繊細な色味が美しく、世界中で毎日80万本売れているといわれています。現在、話題沸騰の人気刺しゅう作家・樋口愉美子さんも愛用されています。
■gris
gris(グリ)は、新しい手作りを提案します。
フランス語で「グレー」を意味する言葉、「gris」。
手作りの世界では白やピンクといった柔らかな色が多用されるのですが、ずっと使い続けられるシンプルさを追求したくて、この色の名を選びました。
ご自身の手で何かを生み出すプリミティブな喜びを、感じていただけたら嬉しいです。
刺繍作家ayaによる“Sunny tread project”から生まれたオーガニックコットンと植物の染料“ボタニカルダイ”で作られた刺繍糸です。
お日様の下、健やかに育ったふわふわのコットンの優しさと自然の恵みの色彩をお届けします。
- 期間 5月28日(火) - 7月 11日(木)
- 場所 2号館1F 広島 蔦屋書店