【広島 蔦屋書店】沖縄 この地に息づくひと
広島 蔦屋書店2号館1Fで、「沖縄」フェアが始まりました。
沖縄には、魅力的な工芸品が多くあります。ガラス、やちむん(陶器)、藍、クバ…。
これらは、過去から続く歴史と交差しながら、この地のひとの生活の中で生まれ形作られてきました。
わたしは、そのひとつひとつを手に取り、沖縄のひとの生活を思います。
明日には忘れてしまうような、他愛ない言葉のひとつひとつを重ねている生活を。生きている言葉の中にこそ、沖縄の過去も今も未来も、すべてがあるように思うのです。
広島 蔦屋書店 コンシェルジュ 犬丸
【お取り扱い会社・作家】
ゆいまーる沖縄
ゆいまーる沖縄株式会社は沖縄の宝物を発信する地域商社で、1988年の創業以来30年(2018年現在)県内外に沖縄のよいものを届けてきました。
創業当初は、まだ沖縄のものが全国に知れ渡っていない時期で、沖縄料理店や沖縄県人会などに食品・食材を卸すのがメインでした。その後、沖縄が取り沙汰されて人気の観光地となりましたが、沖縄産の商品よりも安価な海外製品などが出回っているという状況を課題ととらえ、沖縄県内外を問わず、沖縄の工芸品や雑貨などをより広く流通させるよう取り組んできました。
近年では工芸品だけでなく、県内外のデザイナーやメーカーとコラボして沖縄のデザインを生かした紙布雑貨を開発したり、工房支援の事業受託、暮らしに寄り添う工芸品ブランドの展開などを行なっています。
□藍染について
琉球藍は、本土で用いる蓼科の藍ではなくキツネノマゴ科の植物で染めています。
沖縄県北部の「やんばる」といわれるエリアに藍染工房があり、染まり方がところどころ違うのもの手仕事で良さになっています。また、使い込むほど、経年変化により色が変化しオリジナル性が楽しめます。
□奥原硝子
創業以来、琉球ガラスの伝統を守り続け、廃瓶を利用した再生ガラスを用いて製作をつづけています。使いやすさを意識したデザインとぽってりとした昔ながらの形や味わいが特徴です。奥原硝子の生み出すガラスは、使いやすさと安定感、そして伝統の技を頑なに守り続けてきた継承こそが、奥原硝子たる所以です。
クリアは廃瓶を用い、ライトラムネは窓ガラスなどの板ガラスを使用しています。
□ガラス工房 清天(せいてん)
清天で作られるガラスの特徴は、廃ビンなどを利用したいわゆる「再生ガラス」にこだわっていること。
一部ではなく全て再生ガラスを使い、生み出されたガラスはぽってりとして、あたたかみのある質感。どこかレトロで懐かしい感じもする素朴な味わいがあります。 また、温かい色味でのカラーバリエーションの豊富さも魅力の一つ。女性にも持ちやすいサイズ感も人気の秘密です。
□ノモ陶器製作所
沖縄県中北部の読谷村は、焼物(やちむん)の里として知られています。
ノモ陶器製作所の野本さんは、やちむんの里にある金城敏幸さんの窯で修業をし、独立後も読谷村で作陶を続けています。使いやすいかたちにおおらかな絵付け、あたたかみのある色が魅力です。
□シマノネ
沖縄の県立芸術大学のデザイン専攻の学生たちと沖縄の伝統文様や色彩について研究、県外へ市場調査も行ったうえで、沖縄をテーマにした新しい柄をデザインしました。それら12柄をハガキやポチ袋、お菓子が詰まった小箱などの紙製品に展開をしています。
□シーサー箸置き
シーサーアーティスト、宮城光男さんのアイテム。シーサー箸置きという名称ではありますが、しっかりと本来の用途である魔除け・開運アイテムとしても機能してくれます。口開きのオスは邪気を払って幸福を呼び込む。口閉じのメスは呼び込んだ幸福を逃さないという意味があります。シーサーの置き方は、向かって右側にオス(口開)を、左側にメス(口閉)を置きます
□バラエティぐい吞み
ガラス職人がインスピレーションをもとに、色と形を作り上げていく、世界で1つだけのぐい吞みです。
オリジナリティがあり、コレクション性もあります。お正月の皆様があつまる場にも最適です。
□赤瓦コースターLACE
赤い瓦と白い漆喰が美しい沖縄の赤瓦屋根は、古くから強い台風や塩害から沖縄人の生活を守ってきました。沖縄では晴れていても突然雨が降り、すぐにまた晴れるというスコールがあります。そんな時、赤瓦は雨を吸収し、晴れたときに蒸発させて気化熱によって沖縄の家を涼しく快適にしていたのです。そんな赤瓦の吸水性を活かしたのがこの「赤瓦コースター」です。新垣瓦工場でのある日の飲み会、アイスピッチャーから垂れる水滴でテーブルが濡れていたので、近くにあった赤瓦を敷くと赤瓦が水滴をぐんぐん吸い取りました。「これを小さく薄くすればコースターに最適だ」と作ったのが赤瓦コースターです。
フクギドウ
2009年、神戸六甲にて、表ゆかりと三上裕子により設立。
民藝の器と手仕事の布、洋服などを扱う。
2012年、個展やイベントを開催するためのスペース「フクギドウ201号室」をオープン。
以来、常設店舗の「フクギドウ本店」とイベント時のみオープンする「フクギドウ201号室」を運営しています。
□なかどまり工房 登川均
サラリーマンを経て北窯・松田米司氏のもとで修業し、独立。以来、沖縄の伝統的な技法と土を使って普段使いのやちむんを作られています。登川さんの作られるものはどこか愛嬌と安心感があって、人柄そのものです。
□田村窯 田村将敏・麻衣子
田村窯の将敏さん・麻衣子さんは、それぞれ、北窯の宮城正享氏、松田米司氏のもとで修行。
修行中に出会い、結婚、2010年独立。現在は大宜味村の海の見える工房で作陶しながら子育てと登り窯の準備をしている。
□工房福田 福田健治
読谷村の島袋常秀氏のもとで修行後、1996年に大宜味村で築窯された福田健冶さん。
壺屋の伝統を活かしながらも独自の世界観を表現していらっしゃいます。
□種水土花(しゅみどか)
沖縄北部の離島、伊平屋島で自生植物クバを使って民具を作るアトリエ「種水土花」を主宰する是枝麻紗美さんによるもの。
リデザインされた民具はとてもかわいらしくお部屋のインテリアにプラスすると素敵です。
- 期間 10月18日(木) - 12月4日(火)
- 場所 1号館2F 広島 蔦屋書店