【広島 蔦屋書店】青少年のための小説入門
作者 久保寺健彦さんから、このフェアに関してのコメントをいただきました。
『青少年のための小説入門』は、まじめな中学生・一真と、六つ年上で不良の登が、ある事情からコンビを組み、作家を目指す物語です。
二人は小説を研究しようと、何百冊も本を読みます。このフェアではそれらの中から、とびきりおもしろい作品を選りすぐりました。
小説が好きな方はもちろん、これまであまり縁がなかった方にも、自信を持っておすすめできる名作ばかりです。
『青少年のための小説入門』ともども楽しんでいただけたら、作者としてこれにまさる喜びはありません。
久保寺健彦
登は元暴走族幹部のヤンキー。ディスレクシア(読字障害)で読み書きができないのですが、物語を作る才能がずば抜けています。
いじめられっ子の一真は、登にピンチを救ってもらった代わりに、登に小説の朗読を頼まれます。
さらに、一真は文章を書く修行をさせられることに。
実は、登は作家になることを目指していて、一真とコンビで小説を書くことを企んでいました。
ふたりが出会う本の一部を、出会った順に番号を打って紹介します。
みなさんもふたりと同じくこれらの本に出会って欲しいですし、このふたりがこれらの本に出会ってどう思ったのか、どんな出会い方をしたのか、知ってもらいたいと思いました。
ふたりはどんな小説に影響を受けて、どんな小説を書くのでしょうか。
広島 蔦屋書店 文芸コンシェルジュ 江藤
【このフェアで取り上げた本】
1.『坊っちゃん』夏目漱石
2. 筒井康隆
3.「羅生門」芥川龍之介
4.「道化の華」太宰治
5.「蒲団」田山花袋
6.『老人と海』ヘミングウェイ
7.「外套」ゴーゴリ
8.『ライ麦畑でつかまえて』サリンジャー
9.「機械」横光利一
10.『虚人たち』筒井康隆
11.『ポロポロ』田中小実昌
12.『ハックルベリー・フィンの冒険』マーク・トウェイン
13.『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス
14.「鍵」谷崎潤一郎
15.『スローターハウス5』カート・ヴォネガット・ジュニア
16.『細雪』谷崎潤一郎
本が広げる世界【蔦屋書店・江藤のオススメ 『青少年のための小説入門』久保寺健彦・集英社】
- 期間 8月27日(月) - 10月3日(水)
- 場所 1号館1F 広島 蔦屋書店