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困難に直面しているとき、人間はふたつに分かれます。現実を直視し、より悪い事態を想定し、どこまでも悲観的になる人。現実の深刻さを認識しつつも、温かなものや愛しいものに癒されようとする人。
どちらもアリだと思います。どちらも大事です。大切なのは、世界中の人たちが、どちらかに偏ってしまわないこと。ひとりの人間のなかで、どちらに振れることがあってもいいということ。
ただ、いまは、あえてちょっと力を抜きませんか。それは逃げることでも、投げ出すことでもありません。
身構えて読む本のあいまに、「うふふ」と緩まる1冊を。名づけて「うふふ本」。
6冊中5冊のタイトルに動物が入っていますが、偶然です。
お酒と猫と本が好き。14年ぶりに街中から山に越したので、鳥に起こされハクビシンと遭遇する毎日。湘南 蔦屋書店のテーマである「スローライフ、スローフード」を身をもって実践中。霞にけぶる山桜が散って、マロニエの若葉が眩しい緑の季節へ。夏の蜩、秋から冬枯れの景色も楽しみです。北海道新聞、共同通信、週刊読書人、図書新聞、文芸誌などでときどき書評を書いています。赤松利市さんの初エッセイ『下級国民A』(cccメディアハウス)では1冊まるごと校正・校閲を担当しました。