【5周年】19人のコンシェルジュ 佐藤[Beauty & Health]
私と本、私と梅田 蔦屋書店
小さな頃、どちらかと言えば活発な、よく笑い、よく遊ぶこどもでした。
でも。
誰にも言えない気持ちを受け止めてくれるのが本だと、私はずっと思っています。
本に、ずっと助けられ続けてきた人生でした。
本に、ずっと助けられ続けてきた人生でした。
本と、お客様の出会いを繋ぐ。
その瞬間を作り出すには、実に多くの力が必要になってきます。
もちろん1人の経験や知識で作り出せるものも、この世界にたくさんあります。
わたしはそれを、とても大切に思い、尊んでいます。
その瞬間を作り出すには、実に多くの力が必要になってきます。
もちろん1人の経験や知識で作り出せるものも、この世界にたくさんあります。
わたしはそれを、とても大切に思い、尊んでいます。
けれどこの梅田 蔦屋書店にいて一番感じる事。
それはいろんなプロがいて、相談し、一緒に作り上げていく事の心強さ。
個人店ではないこのお店は、多くのスタッフと一緒にお店を作っています。
それは決して甘えではなく、お客様にとってよりベストな状態で提案が出来るということ。多くの人の知識や経験に助けてもらう、ということ。
小さな頃、母とよくTSUTAYAに行きました。
それは蔦屋書店ではない、TSUTAYA。
少し歩かないと行けない場所にあったけど、
私にとって母といられる大切な時間でした。
それは蔦屋書店ではない、TSUTAYA。
少し歩かないと行けない場所にあったけど、
私にとって母といられる大切な時間でした。
梅田 蔦屋書店も、思い出は違えど、
お客様にとって、そんな場所であってほしいと思っています。
梅田 蔦屋書店のこれから
わたしは、2つの書店を経てここにやってきたのですが、
その2つの書店は元あった街からなくなってしまいました。
そんな途方に暮れていた私を受け入れてくれたのが、
梅田 蔦屋書店だったのです。
その2つの書店は元あった街からなくなってしまいました。
そんな途方に暮れていた私を受け入れてくれたのが、
梅田 蔦屋書店だったのです。
5年間、コンシェルジュの方やいろんなチームの方たちが、
きっと必死の想いで作り上げ来たこのお店に、
自分がどう貢献していけるんだろう、とよく考えます。
私がここにきたことに、どんな意味があるのだろうと。
たぶん、このお店に来て下さるお客様の声を聴き、
求められていることを受け止め、ひたすらに考え続け、寄り添うこと。
そして自分の想いを形にすること。それを届ける努力をすること。
それら全てを実行する時、はじめてこれまでの経験や知識を生かせる。
わたしはもう、この場所がすきなのです。
このお店を選んできてくださる方が、
お店に関わる全ての人たちが、すきなのです。
自分のすきな場所の事を、自分のすきな人たちの事を知ってほしい。
街に暮らす人たちにとって、豊かな場所を作り続けたい。
その大切な場所を失う経験をしてきたからこそ、わたしがここで出来る事。
10年、20年とこれから先も梅田 蔦屋書店が愛されるように。
この街にあり続けるように。すべての力を注ぎます。
梅田 蔦屋書店を代表する一冊
書籍名:『フランス人が好きな3種の軽い煮込み』
著者:上田淳子 出版社:誠文堂新光社
著者:上田淳子 出版社:誠文堂新光社
上田淳子さんの本を見た時、食の本のイメージががらりと変わりました。作り手の思いは細部に宿る。込められている。
食をお仕事とする人、食の本やその周りを求めてやってくる人にとって、もう一歩踏み込んで考えたり、選択肢が広がる場所であれたらと思う気持ちが固まった一冊です。
食をお仕事とする人、食の本やその周りを求めてやってくる人にとって、もう一歩踏み込んで考えたり、選択肢が広がる場所であれたらと思う気持ちが固まった一冊です。
私を代表する一冊
書籍名:『その街の今は』
著者:柴崎友香 出版社:新潮社
著者:柴崎友香 出版社:新潮社
大阪・心斎橋が舞台となる本作。人は、街と共に生きてゆく。仕事をし、誰かと話し、ごはんを食べ、また明日が来る。
自分の周りにある大切なものは本当はとても少なくて、けれど、どこまででも繋がっていくようにも思える。
自分の周りにある大切なものは本当はとても少なくて、けれど、どこまででも繋がっていくようにも思える。
柴崎さんの書く街と人があったから、わたしは今、ここにいます。
コンシェルジュプロフィール
1985年福岡生まれ大阪育ち。小学生の頃、図書室のブラックジャック、江戸川乱歩に夢中になり、外で活発に遊びながら本にも夢中になる。食べる事、手や頭を動かすことに興味があり調理の仕事へ。自然食や欧風料理の調理場を経験した後、子供の頃に助けてもらった本に携わる仕事がしてみたいと思い立つ。大阪・心斎橋の「アセンス(実用書担当)」、「スタンダードブックストア(文学・デザイン・アート・ファッション・カルチャー担当)」を経て同社へ。本に携わる中で、日々の作業を積み重ねていく事の意味、お客様に本を届けるために考え抜き、企画する事の難しさや楽しさ、それらが伝わる瞬間の喜びを知る。たった一冊でいいから、ずっと共に生きていける本と出会ってほしいという思いはもちろん、本屋には人とのかけがえのない出会いがあることを知る。本と人、二つの軸が、取り組んでいく全ての事に対する信念。大阪の本屋を盛り上げたいという志も、静かに燃やし続けている。
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