川内倫子 フェア

フェア|アート
2019年10月03日(木) - 11月14日(木)
写真家・川内倫子の最新写真集と、雑誌『IMA』の特集号の発売を記念して、フェアを開催します。
2002年に写真界の芥川賞ともいわれる「木村伊兵衛写真賞」を受賞し、国内外で高い評価を受けている写真家・川内倫子。淡いようで強い、その写真はたくさんの人の心を動かし続けています。
このたび、新刊写真集はもちろんのこと、フェアに合わせて貴重なサイン本や、お部屋に飾っていただける限定の額装プリント作品も入荷しました。
ぜひ、当店にてご覧ください。

新刊写真集『When I was seven.』
デザイン:竹廣倫 / 協力:agnès b. / HeHe 刊 / 日・英 / 2019.9 / 2,800 円 + tax
不動の人気を博すファッション・ブランド、アニエスベーのアイコニックアイテム「カーディガンプレッション」の40周年を記念して撮り下ろされた写真集。自身の愛娘をモデルに撮影された前編と、40年前の7歳だった自分を回想するように構成された後編からなる本書は、ひとりの女性の40年間という愛おしい時間が、過去と未来が交錯するなかで、ときに穏やかに、ときに躍動的に綴られる物語となっている。
 ̶あれから30年近く経ち、自分の娘にこのカーディガンを着せて撮影してみた。感慨深 くもあり、過去の自分が置き去りにされたかのような気持ちにもなった。(…)40年後は娘と一緒に楽しく暮らしているよ、時間がかかったけど、生きていてよかったと思っているよ、と、息苦しかった幼い自分に向かって伝えたい気持ちになった。川内倫子(本文より)
 
『IMA 2019 Autumn Vol.29 特集:川内倫子のまなざし』
アマナ刊 / 2019.9 / 2,500 円 + tax
生命、自然と人との関係、それらの循環。身近にある神秘からは、時に壮大な世界への扉
が開かれる。20 年に及ぶキャリアで、世界の断片を描写し続けてきた川内倫子。彼女の視
点によって切り取れられた情景やディテールは、日常でもどこでも、この世の美しさを掬
い取り、目の前に差し出してくれる。時にほとんど抽象画のようなその写真は、私たちの
記憶を呼び覚まし、いつまでも残像を残す。母となった彼女が、再び旅に出て見つけてき
たもの。尊敬する人たちとの対話からの気づき。これまでの作家生活の中で変わらずに守
り続けてきたもの。その確固たるまなざしの先にあるものすべてをつかまえた一冊。

Profile:川内 倫子
1972年、滋賀県生まれ。写真家。2002年、『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞受賞。2009年に第25回ICPインフィニティ・アワード芸術部門を受賞するなど、国際的にも高い評価を受け、国内外で数多くの展覧会を行う。主な個展に、2012年「照度 あめつち 影を見る」東京都写真美術館、2016年「川が私を受け入れてくれた」熊本市現代美術館などがある。著作は写真絵本『はじまりのひ』(2018年)、作品集『Halo』(2017年)など。最新写真集は『When I was seven.』(2019年)。
rinkokawauchi.com
  • 会期 10月3日(木)~11月14日(木)

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