【広島 蔦屋書店】ひろしまアニメーションシーズン2024
今年の夏、第2回「ひろしまアニメーションシーズン2024」が開催されます。期間中は環太平洋・アジア地域を中心に全世界のアニメーションが集まります。コンペティション部門で入選した作品の上映のほか、トークイベントやワークショップなど、広島で世界中の多彩なアニメーションが体験できるイベントとなります。
その中でも、レジデンスプログラムとして、公募で選ばれたアーティスト3名を招く「ひろしまアーティスト・イン・レジデンス(H-AIR)」という企画があります。3名のアーティストは数か月間、広島に住み地域と繋がりながら制作活動を行います。
広島 蔦屋書店では、「ひろしまアニメーションシーズン2024」の開催にあわせフェアを開催いたします。フェアではアニメーションを構築する「設定と背景」に注目し書籍を展開するとともに、「ひろしまアニメーションシーズン2024」「H-AIR」の活動を紹介いたします。
広島 蔦屋書店 アートコンシェルジュ 犬丸
「ひろしまアーティスト・イン・レジデンス」(通称H-AIR)は,アニメーション関係者を対象とするレジデンス=滞在制作プログラムです。アーティストは、この街での滞在で色んなものをキャッチして、表現の幅を広げたり、街の人へ向けたワークショップを行い、広島のアートの畑を耕します。
アニメーション映画祭がレジデンスプログラムを主催することは珍しく、ここ最近注目を集めています。今回の応募者は、前回(2022年)の約2倍!約100名の中から3名が選ばれました。応募者は企画書で選考され、そのうち約1割が面接に残り、最終決定します。どれも興味深いプロジェクトばかりで、選考は難航しました。ですが、レジデンスが始まった今、3人の活動を見ているとこの3人でなくてはいけなかったような気さえしています。
ベルギーから来たブリット・ラースは、カラフルな色彩で子ども向けアニメーションを得意とし、これまで200以上の映画祭に選出され、40以上の賞を獲得している実力派です。今回、最新作「ルースと大きな岩」のシリーズものの脚本を作るために広島にやってきました。広島に降り立ったその日から目に見えたものすべてが次々とキャラクターとなってスケッチブックに描きためられ、その漲るパワーに圧倒されました。
イスラエル出身オランダ在住のダニエル・ウェセイクは、ビジュアルアーティストでもあり、美術領域においても数々の実績を持っています。今回、和文タイプライターで作品を作りたいと来日し、探し回った挙句、最後期の和文タイプライター「パンライター」をゲット。日本の民話に興味を持ったりアナログカメラで撮影した写真をAIで動かしたり様々な手法を組み合わせます。
韓国から来たムン・スジンは、世界最高峰のアヌシー国際アニメーション映画祭で2022年に学生部門のグランプリを獲得。物静かでいつもニコニコしている彼女ですが、日本の妖怪が大好きで、先日まで蔦屋書店のフェア「怖い 妖しい」に興味津々。でも新作は甘い恋の話だそうで、恋の感情がはじける瞬間の表現を研究しています。
ひろしまアニメーションシーズン 共同プロデューサー 宮﨑しずか
◾️ブリット・ラース Britt Raes
広島で自転車に乗っていると、ベルギーで毎日使っていた自転車が故郷のように感じられます!ベルギーでは毎日自転車を使っているのでね!雨が多いのもベルギーに似ているけど、ここ広島にはもっと自然があります。緑が多く、高い建物とのコントラストが美しいです!
◾️ダニエル・ウェセイク Daniel Wesseik
僕の住んでいるオランダは真っ平らなので、街全体が山に囲まれているところが大好きです。街の中ある自然も好きだし、すごく重要なことだと思う。
◾️ムン・スジン Moon Sujin
レジデンスに来た時、気候も似ているので、最初は本当に外国に来たのか?と思いました。でも、日々新たな違いを発見し、たった1ヶ月でようやく、"ああ、ここは違う国なんだ!"と実感しています!
第2三沢コーポはギャラリー、アトリエ、本屋、などが集まるビルです。
数年前までは普通のレトロビルでしたが、八丁堀から徒歩15分という好立地と、DIY可能という自由度に目を付けたアート関係者が次々と住み着きアトリエやギャラリーが開設されたことから、アートビルとして注目されています。
また全国的にも珍しく、ビル内に3店舗も本屋が入居しているため、ブックストアビルとしても注目されつつあります。
三澤正明
https://www.instagram.com/dai2misawacorp/
【共催】
https://animation.hiroshimafest.org/
- 期間 7月24日(水) - 8月18日(日)
- 場所 2号館1F アートスラットウォール