【広島 蔦屋書店】アジア発酵紀行

フェア・展示
1号館1F マガジンストリート 2024年01月24日(水) - 02月25日(日)
 
発酵はアナーキーだ。
からはじまる発酵デザイナー小倉ヒラクさんの新刊『アジア発酵紀行』は、チベット、ネパール、インドとアジア各地の発酵食のルーツを巡る大冒険記だ。ハードな旅の始まりからハラハラし、麹(糀)(←この違いは本書で確認してね)にまつわる意外な発見や、感動的な出会いに胸を打たれたりと、忙しい本である。発酵について学べるのはもちろん、ノンフィクションとして素晴らしい。そして何より生命力に満ちているというのか、たくましい微生物やたくましいアジア各地の発酵職人から、生きる力のようなものが伝わってくる。
昨今よく聞かれる「菌活」。健康にも美容にもよいとされる発酵食品は日々の食生活にも欠かせないものとなっきており、多種多様な発酵食品には興味深々な方も多いと思うが、発酵自体のプロセスもどうしてなかなか面白い。古来から伝わる食文化として注目してみるのもおすすめだ。白酒(パイチュウ:中国の焼酎)飲みた~い!
 
 
広島 蔦屋書店では『アジア発酵紀行』の刊行記念として、発酵フェアを展開します。著者の小倉ヒラクさんより本書についてのメッセージと、おすすめの発酵本を選書していただきました。発酵にまつわる書籍とヒラクさんの選書の他、五味醤油さんの発酵食品も並びます。ぜひこの機会に奥の深い発酵ワールドに触れてみてください。
 
 
 

 
こんにちは。小倉ヒラクです。
新著『アジア発酵紀行』はコロナ禍を挟んで、4年がかりでじっくり書かれた一冊です。
2019年末に中国雲南省へ大旅行し、コロナ禍明けすぐにヒマラヤに渡り、さらにそこで掴んだ情報をもとに今年2023年の初夏にインドの最果て、マニプル州へ。
 
謎の土地マニプルにいざ行ってみたらなんと戦争が始まっていて、一週間ほど行方不明扱いになり、民族衝突に巻き込まれて一歩間違えれば死ぬ!という状況で、古代アジアの発酵文化と奇跡の出会いを果たしました。
 
中国、チベット、ネパール、インド。
アジア各地の数えきれない出会いによって生まれた本で、日本でこれまでレポートされたことのないインド北東部の信仰や発酵文化も登場します。笑いあり、人情あり、スリルあり、なにより読んでしまったら絶対に食べたい!飲みたい!となるユニークなアジアのローカル食文化が怒涛のように登場。
 
発酵ファンはもちろん、食好き、旅好き、人類学や民俗学が好きな人も愉快に読める一冊になったと自負しています。これまではどちらかというと実用書や専門書に近い本を書いてきましたが、今回は
 
☆海外の発酵文化を扱ったもの
☆本格的なノンフィクション作品
 
2つの新しいチャレンジを経て、これまでとは雰囲気の違う作品になりました。食や発酵の本である前に、まずノンフィクション作品という「読物」としてみんなに楽しんでほしいなと思っています。
 
小倉ヒラク
 
 

 
 
【プロフィール】
小倉ヒラク(おぐらひらく)
 

1983 年、東京都生まれ。発酵デザイナー。早稲田大学文学部で文化人類学を学び、在学中にフランスへ留学。東京農業大学で研究生として発酵学を学んだ後、山梨県甲州市に発酵ラボをつくる。「見えない菌の働きを、デザインを通してみえるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちと発酵・微生物をテーマにしたプロジェクトを展開。絵本&アニメ『てまえみそのうた』でグッドデザイン賞2014受賞。2020 年、発酵食品の専門店「発酵デパートメント」を東京・下北沢にオープン。著書に『発酵文化人類学』『日本発酵紀行』『オッス!食国 美味しいにっぽん』など。
 
 
【お取り扱いブランド】
 
 
山梨県甲府市で醸造業を営む五味醬油さんは、創業明治元年。五味醤油という名前ですが現在はみそ屋さんとして営業されてます。味噌以外にも「こうじ」の製造販売。「てまえみそ教室」という手作りみそ教室を開催して手作りみその普及に取り組んでいます。伝統的な発酵文化の素晴らしさを伝え続ける五味醬油さんの発酵調味料をぜひご賞味ください。
https://yamagomiso.com/
 
  • 期間 1月24日(水) - 2月25日(日)
  • 場所 1号館1F マガジンストリート

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