【広島蔦屋書店】土井木工 AUTHENTICITY

Name: 【広島 蔦屋書店】土井木工 AUTHENTICITY
Start: 2022-10-01
End: 2022-10-16
Location: 広島 T-SITE

フェア・展示

1号館1F マガジンストリート 2022年10月01日(土) - 10月16日(日)

土井木工訪問記

広島蔦屋書店文学コンシェルジュ

江藤宏樹

家具づくりの伝統が息づく街、広島県府中市。その地で、昭和24年の開業以来70年あまりにわたって、家具づくりを続ける土井木工。「木の温もりを大切にした上質な家具づくり」を理念とし洗練されたデザインと機能性を追求している。

広島市内から1時間半ほどかけて、土井木工のショールームを訪れた。土井木工が手掛けるAUTHENTICITYというソファのシリーズを見るためだ。商品開発を手掛ける専務取締役の土井健嗣さんと営業部の土井章義さんに案内をしてもらった。

まず、ウォルナットの一人がけのAUTHENTICITY SOFA RBのデザインに惹きつけられた。ソファを成立させる最小の要素だけで構成されているにも関わらず、無機質さが感じられない。モダンでシンプルなデザインなのだが、私が受けたのは芳醇で豊かな安らぎだった。

デザインが良くスタイリッシュなソファは得てして座り心地を犠牲にしているものが多いのだが、これは全く違っていた。誘われるように腰を下ろした私の体を一度しっかりと受け止めて、ソファ全体が深呼吸をするようにゆっくりと体になじんでゆく。美しいデザイン性と機能性を兼ね備えた無垢材のフレームの絶妙な角度が腰を優しく支え、ウレタンと表面を覆う羽毛が、しっかりと体を受け止めつつ柔らかく包んでくれる。

健嗣さんから素材ひとつひとつのこだわりを教えてもらった。クッションの下にあるウェビングテープにもイタリア製の最高級の素材を使っていること、クッション材のウレタンも高密度のウレタンを組み合わせることで、身体を包み込み、底付き感をなくすこと。アームレストの木目が左右対象になるようにしていること。健嗣さんの説明からは自社の製品に対する自信と誇りが感じられた。

その後工場も見学させてもらった。木材置場には、30年以上もストックしているという厳選された最高級の家具材が並べられていた。職人さんたちが作り上げる最高級の家具の座り心地を確かめてほしい。

ここのショールームを訪れるために、1日をかける価値はあるし、尾道を訪ねる際に少し足を伸ばすのもよいだろう。

10月1日(土)から10月16日(日)まで、広島蔦屋書店1号館1FマガジンストリートにてAUTHENTICITY SOFAを展示中。

AUTHENTICITY SOFAのこだわり

土井木工が提供する心地よいソファには、5つ欠かせない要素があります。

１．熟練の職人の手によって、高級無垢木材を用いたウッドフレームは耐久性に優れています。

ウッドフレームの各所には、オリジナル形状のフィンガージョイントや蟻組加工を施しており、シリーズ通して365度、どの角度から見ても美しい仕上がりとなっています。

２．お客様に末永く使って頂くために、座クッション・背クッションには芯となるウレタンフォームを使用。

座クッションには密度38kgと55kgのハイブリッドタイプを使用し、その上に更に優しい羽毛が乗っています。背クッションには固くなりすぎないように密度38kgのウレタンを使用し、両側から羽毛で優しく包み込んでいます。底付き感をなくす、高密度のウレタンフォームは経年変化に強く、耐久性に優れています。

３．羽毛は高級羽毛布団にも使われる、ハンガリー産マザーグース(ガチョウの親鳥)のスモールフェザー(産毛などの小さい羽)のみを使っています。

スモールフェザーのふわっとした感覚と、ウレタンフォームのどっしりとした、ちょうどいい固さでリラックスしたひとときを過ごせます。また、復元力にも長けており、安定した掛け心地を作ることが出来ます。

４．ウェビングテープは品質の高いイタリア製を使用。

繊維の密度を通常のものより強化したもので、それぞれのソファに最適な本数を１本ずつ丁寧に張り込んでいきます。クッションを支える縁の下の力持ちとして重要な構造体です。

５．ファブリックはウールやコットン、リネンなどの天然素材を主成分とした、イタリア製の高級ファブリックをセレクト。

細かい縫い目で織ることで、丈夫さを備えるとともに、生地の発色が良くなり高級感を演出します。またフルカバーリングタイプのためクッション部のファブリックは容易に外せるため、ドライクリーニングでのお手入れも可能です。

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今回展示するソファはAUTHENTICITY よりソファＤ、AUTHENTICITY FINEよりソファRBをセレクト。アーティスティックなアームが特徴的であるソファD、クッション部は通常のウレタン＋フェザータイプ、FINEシリーズのファーストモデルで後ろ姿が特徴的なRB、クッション部はオールウレタン仕様。共に、クッション部は撥水加工を施しており、樹種は北海道産のタモ材を使用。座り心地の違いをぜひ体感してください。