【広島 蔦屋書店】きたむらさとし原画展
お店に子どもが一人でお買い物にやってきました。
少ないおこづかいをにぎりしめて、一生懸命に素敵なお買い物をしようとはりきっています。
そんな子に、はたしてお店の人はどんな言葉をかけるでしょう。
私自身も、小学生の頃に憧れていた手作りの人形が欲しくて、わずかばかりのおこづかいを持ってドキドキしながら買い物に行ったのを覚えています。
目の前にあるその人形は、私には手の届かない値段で、結局他の人に買われてしまいました。
もしもその時、『ミリーのすてきなぼうし』や『スマイルショップ』のように店員さんに声を掛けてもらったら、買えなくても悲しい思いをせずに、心にあたたかな思い出の1ページとして残ったかもしれません。
何気ない日常の中のちょっとしたワクワクする出来事が、子どもたちに夢や希望を与えてくれるのは、今も昔も変わらないですね。
広島 蔦屋書店 村上
【プロフィール】
きたむらさとし
1956年東京生まれ。1979年にイギリスへ渡り、1982年に『Angry Arthur』(ハーウィン・オラム/文)でデビュー。イギリスの新人絵本作家に与えられるマザーグース賞を受賞。この絵本は『ぼくはおこった』という邦題で日本でも出版され、絵本にっぽん賞特別賞受賞。デビューを機に、30年にわたってイギリスを拠点に活動。『ふつうに学校にいくふつうの日』(コリン・マクノートン/文 柴田元幸/訳)で日本絵本賞翻訳絵本賞受賞。『ねむれないひつじのよる』で、ニューヨーク科学協会の、子どもの科学の本賞を受賞。『ミリーのすてきなぼうし』(BL出版)は、光村図書の国語の教科書(小学2年生)に採用されると同時に、読書感想文全国コンクールの課題図書ともなり、多くの読者を獲得。2020年に『スマイルショップ』(岩波書店)を刊行した。その作品の多くが世界各国で翻訳出版されており、現在も、中南米やヨーロッパ、アジアなどのブックフェアに招聘され、世界の子どもや児童書関係者との交流を続けている。2009年にイギリスから帰国し、2018年より神戸市在住。
- 期間 4月1日(木) - 5月5日(水)
- 場所 蔦屋書店1号館2F 親と子フロア通路