【広島 蔦屋書店】Food geek 食とわたしの蜜月関係
われわれ人類は兼ねてより狩猟し、採取し、栽培、農耕し、調理し、食べてきた。そしてこれからも食べていく。人類と食は切っても切れない密接な関係にあるのだ。
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[ 古代人 ]
はるか昔、まだお米もない頃の古代人が食べてたのは獣肉、魚、木の実。もちろん化学調味料も食品添加物もなし。ザ・素材の味!あと品種改良されてないから甘くない果実。糖質オフ!んで、その頃の死因NO1は、不慮の事故っていうから病気らしい病気はなかったのかも。筋肉量も多分ターザンだし。とっても健康だったといえる古代人の食には学ぶことがありそう。とってもデリケートな現代人のわれわれには生っぽい獣肉は無理そうだけど。
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[ タネ ]
野菜とか米とか食べるときにタネのことなんか考えないですよね。わたしもそうだし。でもやっぱりタネって大事。人工交配や種子法廃止などタネがかかえる問題は様々です。あ、むずかしくなってきそうだから、タネ博士の野口勲先生の比喩をかります。手塚治虫の「人間ども集まれ!」というマンガでは、異常な精子を人工受精し生まれたクローン(無性人間)たちを兵士として購入し、殺し合いをさせる。結末はクローン人間が世界を支配し、人間に去勢を強制し人類が滅亡することを示唆して終わります。子曰く、「生命から未来を奪ったら、それを奪った人類は必ずしっぺ返しを受ける」。せ、せんせ~こわいですね。でもわたしそのマンガ買います。
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[ ガストロノミー ]
なんかおしゃれ。そりゃそうですとも美食ですから。わたしなんかはなかなか縁遠いガストロノミーレストランだけど、目にも鮮やかなアートのような料理はやっぱり憧れ!食材は何なのか、どんな味なのか、おいしそうなのかどうかもう訳分かんないときあるけど、その想像も楽しんで。新しい美味しいを追求し発見し披露してくれてるんだから。あと忘れちゃいけない街の中華料理屋や居酒屋もわたしにとっては美食。変わらない様に歴史を感じ、キュン死。ずっとこのままでと願わずにはいられない。
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[ プロパガンダ ]
食にかぎらずだけどこれは最近なかなかヤバい。あふれる情報の中にいると判断しづらいっていうのもあるけど。利便性、効率性、コストダウンに大量生産も悪くはないけど、大切なものを見失わないように、あやしいプロパガンダに振り回されないようにしなきゃだ。食を入り口としてわたしたちを取り巻くさまざまな問題が見えてくる。と同時に食の未来、可能性の探求も果てしなく続いていくのだ。
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奥が深い食のお話はつきませんが、結局のところそれぞれの食を自分なりに関わり楽しめたらと思います。広島蔦屋書店ではそんなあらゆる食にまつわる本を集めたbook平台「food geek」を新設しました。作る、食べる、学ぶ、それぞれの食への興味に沿えるように、またそこから新しい興味や発見がうまれるようにと選書しました。1号館1Fの一番端っこで、エモい「food geek」ポスターがお待ちしてます。気になる1冊が見つかりますように。あなたの選ぶ1冊であなたと食の関係がみえてくるかもしれません。
広島 蔦屋書店 食コンシェルジュ 河賀
- 場所 1号館1F マガジンストリート