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広島 蔦屋書店が選ぶ本 VOL.303『世界とであうえほん』てづかあけみ/パイインターナショナル

蔦屋書店・竺原のオススメ『世界とであうえほん』てづかあけみ/パイインターナショナル
 
 
ただいま当店にて開催中の「広島T-SITE の太鼓判」というイベント。
https://en.store.tsite.jp/hiroshima/event/t-site/36021-1500360920.html
様々なコンテンツを楽しんで頂けるつくりになっておりますが、その中で、広島 蔦屋書店のスタッフ、広島 蔦屋書店や広島という土地にゆかりのある方々から選書頂いた書籍を一堂に集めた「広島T-SITEの太鼓判BOOK」というものがあります。
https://en.store.tsite.jp/hiroshima/blog/humanities/35966-1457230916.html
今回はその企画に際して私が選んだ『世界とであうえほん』について、もう少し詳しくお伝え出来ればと思います。
 
 
様々な衣装に身を包んだ、様々な人種の人々が可愛らしいタッチで描かれた表紙は思わず手に取りたくなる程ですが、こちらのイラストを担当されたのはイラストレーターのてづかあけみさん。本作を含めた「てづかあけみ はじめてのえほん」はシリーズになっていて、これまで何作も刊行されて来ているので、てづかさんのお名前は知らずとも、その絵に見覚えがある方は多いはずです。
 
そして、そんな素敵な表紙をめくると、まず目に飛び込んで来るのは、世界地図。この本はどういう形で世界と「出会わせて」くれるのでしょうか?
 
本作では、実に色々な側面から、世界に暮らす人々の“違い”に言及しています。
肌の色、目の色、髪の毛と言った、目で見てわかる事からはじまり、おしゃれ(服装)、家のつくり、食文化、遊び方、音楽、おまつり、宗教、言葉、挨拶の仕方、生活習慣などなど、、、。
これだけだとある意味、純粋に世界についての知識を得られる図鑑的な絵本なのですが、この本が良いのは、単に情報の羅列に留まらず、作中で紹介されているような、世界中の様々な“違うところ”を知る事で、私たちに「この世の中には誰一人として同じ人はおらず、そしてそれは当たり前の事である」という事について考えるきっかけを与えてくれる点です。
 
作中、この様な一節が出て来ます。
「みんな ちがうから おもしろい」
この一冊が伝えたかったメッセージが凝縮された一言ですが、大事な事を教えられたように感じました。大人が自分用に読む、というのも勿論良いですし、子どもと一緒に読むのであれば、ぜひ「読み聞かせ」ではなく、隣に並んで一緒に読み進めてあげてください。
 
 
 

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