GINZA ART EXHIBITION:
野原邦彦 今夜は本屋でパーティー
"周囲と独立して感じる瞬間 少し違う時空にいる感覚を持つことがある
それは人の過ごす時間とは無関係に形を変えていく雲や煙のようでもあり
自分だけの空間のようにも感じる
自分が感じとった様々なシーンを作品として形に残す
今現在 記憶からは排除されそうな自由や時間 欲望を表現する
それは自分が自分であるため その人がその人であるために重要なことだと感じている"
GINZA ATRIUMにて、木彫制作をメインとしながら平面作品やブロンズなども手がけるアーティスト、野原邦彦氏の展覧会を開催した。
野原氏は1982年生まれ、近年台湾やシンガポールなど、アジア各国での活躍が目覚しく、将来が期待される作家。木彫刻という伝統的な技法に基づくジャンルに取り組みつつも、身近に存在するものを対象とした作品や、従来の木彫刻のイメージとはかけ離れた、ポップな造形・彩色の作品を多く生み出している。
彼が感じ取る、人と人の間の「空間」「雰囲気」「時間」は、その作品でさまざまな表現方法をもって表される。人同士の絆、つながりがクローズアップされることの多い今日において、木彫刻という手段でそれを表現するのは、高い技術力と鋭敏な感性が求められることは言うまでもない。
【プロフィール】
野原 邦彦 (のはら くにひこ)
2006年度広島市立大学大学院芸術学研究科彫刻専攻修了。広島市立大学芸術資料館より、プリラジュネス賞受賞。2004年度では、作品買い上げ。楠や欅などを用いて、自身の身の周りの何気ない瞬間や心地の良い時間を反映した作品を制作。木彫作品をメインとしながら、ブロンズ、エディション作品も手がける。
また、近年平面作品の展開力は目覚ましく、立体表現のプロセスを平面に落とし込み、木の断片を使用したミクストメディアや、キャンバスに描いたりなど一目おかれる。木彫は従来の具象彫刻に捉われず意表を突く造形や、抽象的な表現として作品に施す鮮やかな色彩感覚が、独創的である。国内外のギャラリーでの企画展や、アートフェアに多数出品するなど、注目を集めている。
2017年に、上野の森美術館での個展「ステキな時間 Have a good time!」を開催。翌2018年のアートフェア東京では、最大ブースで個展として発表。
GINZA ART EXHIBITIONは、銀座 蔦屋書店がおすすめするアーティストの展覧会です。年に複数名のアーティストを選定し、継続的に展覧会を開催致します。
「アート」をテーマとした銀座 蔦屋書店ならではの視点で、主に国内で活動されるアーティストとその作品を発信し、「アートのある暮らし」を提案します。GINZA SIX 6階フロア中央に位置する吹き抜けスペース「GINZA ATRIUM」を会場とした各展覧会では、作品の展示および販売をはじめ、トークイベント、ワークショップ、ライブペインティング等のイベントを開催する他、アーティストとのコラボレーショングッズの販売や、作品集・関連書籍の販売を行います。
- 会期 2018年12月5日(水) - 12月25日(火)
- 時間 10:00~22:30(営業時間) ※12月8日(土)は17時から21時までクローズ
- 場所 GINZA ATRIUM
- 主催 銀座 蔦屋書店
- 協力 gallery UG、TERRADA ART ASSIST株式会社、Artichoke chocolate
- 展示デザイン kwas/渡邉健介建築設計事務所