【展覧会】MOYAN個展「Bod Mod」
アート|FOAM CONTEMPORARY
2024年03月30日(土) - 04月16日(火)
店内アートスペースFOAM CONTEMPORARYにて、アーティスト MOYAN個展「Bod Mod」を、3月30日(土)~4月16日(火)の期間に開催します。
MOYANは2020年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画技法・材料研究分野を修了した若手アーティストです。「人形」をモチーフに作品を描き、ジェンダーやセクシュアリティ、家族観の問題を通じて人間の本質を探り続けてきました。MOYANの作品は、ポップでありながら、見る者にどこか不穏な印象を与えます。さらに、作品に描かれる人形を見ると、古びて汚れていたり、身体の一部が欠損していることに気づきます。
きせかえ人形には、遊ぶ人間による自己イメージの投影や渡す側の期待するイメージ、社会が求める人間像など様々な文化的価値観が織り込まれています。本展のタイトルである「Bod Mod」は、body modification=身体改造という意味の略語です。使い古されることで身体の形態が変わった人形を通じて、鑑賞者にとって新たな身体のイメージが想起されることを示唆しています。
きせかえ人形には、遊ぶ人間による自己イメージの投影や渡す側の期待するイメージ、社会が求める人間像など様々な文化的価値観が織り込まれています。本展のタイトルである「Bod Mod」は、body modification=身体改造という意味の略語です。使い古されることで身体の形態が変わった人形を通じて、鑑賞者にとって新たな身体のイメージが想起されることを示唆しています。
《BODY AND HEAD》Acrylic, oil on canvas, 363.6× 227.3cm, 2023
《Sketch for Tea Party I》Watercolor, pencil on cott on paper, 30.5×40.6cm, 2023
私は生まれつき、左耳が欠損していた。
13歳~14歳の時に2回に分けて左耳の形成手術を行った。左胸の下辺りの軟骨を耳の形に形成し、それは私の左耳として移植された。
術後触られても感覚のなかったそれは、少しずつ神経が伸び、次第に耳として再接続されたのが身体を通して理解った。
これまで作品のモチーフのために集めた中古の人形たちは腕や脚が取れ、ものによっては頭部しかない、あるいは頭部だけがない状態のものも少なくない。
架空のシナリオを伴いながら描かれたそれらのイメージは、ビビッドで一見明るい空間の中に配置されながらも中古特有の不気味な空気感を帯びた人形たちによる、「人間劇」である。
13歳~14歳の時に2回に分けて左耳の形成手術を行った。左胸の下辺りの軟骨を耳の形に形成し、それは私の左耳として移植された。
術後触られても感覚のなかったそれは、少しずつ神経が伸び、次第に耳として再接続されたのが身体を通して理解った。
これまで作品のモチーフのために集めた中古の人形たちは腕や脚が取れ、ものによっては頭部しかない、あるいは頭部だけがない状態のものも少なくない。
架空のシナリオを伴いながら描かれたそれらのイメージは、ビビッドで一見明るい空間の中に配置されながらも中古特有の不気味な空気感を帯びた人形たちによる、「人間劇」である。
この身体たちが安定したあるいは規定された主体ではないからこそ、単なる虚構で終わらず、新たな身体表象へ繋がるかもしれないと考えた。
MOYAN
《After the Tea Party》Acrylic, oil on canvas, 162×162cm, 2023
MOYAN
1991年 埼玉県生まれ
2018年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
2020年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画技法・材料研究分野 修了
2018年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
2020年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画技法・材料研究分野 修了
個展
2022年 「FIGUREHEAD」un petit GARAGE、東京
2022年 「PLAY BOOTY」Ff、東京
2023年 「人形の棲む静物」un petit GARAGE、東京
2023年 「周縁の身体」HIKAWASANDO GALLERY、埼玉
グループ展
2022年 「EYES Portrait show by Emerging Artists」MEDEL GALLERY SHU、東京
2022年 「POPPETRY」クマ財団ギャラリー、東京
2022年 「ACTIVATE KOGEI +ART展」松屋銀座、東京
2023年 「 ART NAGOYA 2023」、名古屋観光ホテル、愛知
2023年 「京都×アートプロジェクト」京と家五条大坂町、京都
2023年 「ALICE×DOLL -不思議の国のアリスと人形」横浜人形の家、神奈川
受賞歴
2015年 「GEIDAI スカウティング@藝大ギャラリー」藝大アーツイン丸の内 (GAM)賞
2015年 「東京藝術大学久米桂一郎奨学基金」 認定
2016年 「シェル美術賞2016」入選
2016年 「第3回 CAF賞」山口裕美賞助成
2017年 「公益財団法人クマ財団第1期クリエイター奨学金」 認定
2018年 「東京藝術大学平山郁夫奨学金」 認定
2021年 「公益財団法人クマ財団活動支援事業」 認定
[レセプション]
※3月29日(金)18:30〜20:00にレセプションを行います。ご予約は不要です。
[販売について]
作品は、店頭にて3月30日(土)11:00より販売します。
※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
\オンラインストアで購入する/
- 会期 2024年3月30日(土)~4月16日(火)※終了⽇は変更になる場合があります。
- 時間 11:00~19:00 ※最終日は18:00までとなります。
- 定休日 月曜日
- 会場 FOAM CONTEMPORARY
- 主催 銀座 蔦屋書店
- 入場 無料
- お問い合わせ 03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp