【展示】角谷紀章「媒介であり防護壁」

アート
銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前 2023年09月02日(土) - 09月15日(金)
作品を通して他者に想像させることをコンセプトに制作している角谷紀章。
今回は「媒介であり防護壁」と題し、画面の一部がすりガラスで隠されたようなFrosted Windowシリーズや、カーテンの隙間から景色を覗くようなCurtainシリーズを展示します。Curtain#22では東京タワーから見た景色を題材とし、パノラマビューに合わせた新たな表現方法にも試みています。
 
景色を見えづらく描くことで、作品の解釈を鑑賞者に委ね、想像させることを通して誰しもにリアリティある景色を立ち上げようと試みる本展。
日常にあるありふれた景色が、隠されることで生まれる世界をご高覧ください。
 
[アーティストステートメント]
カメラやCGなどデジタル技術が著しい今日、私たちにとってリアリティのある精巧なイメージというものは当たり前のものとなっている。私もまた1990年代に生まれ、そのような技術の発展を受け入れつつ成長してきた。しかし、解像度が上がり鮮やかさが増すほどに、言葉には置き換えづらい実感のようなものが欠けているような気がしてならない。そして、SNSの急速な浸透とともに、リアルだがどこか軽薄なイメージは世界中で共有され、私たちは日々目にしているだろう。
さまざまなイメージが溢れる現代において、私は観者に委ねられることで生まれる「リアリティ」というものがあるのではないかと考えている。観者の記憶や経験から立ち上がるイメージが投影され、「ノイズ」の向こうを想像させる。しかし、私にとって「ノイズ」は観者とイメージを共有するツールであると同時に、世界や作品と自身とを遮断する役割を備えている。自身の経験をもとにした景色を描きつつも、ノイズのもつ曖昧さに作品世界を委ねることで、新しいイメージを作ろうと試みている。
 
角谷紀章
 
[アーティストプロフィール]
角谷紀章(Kisho Kakutani)

 
略歴
1993  兵庫県神戸市生まれ。
2022 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻日本画修了 博士号(美術)取得
現在、東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻教育研究助手
 
展示歴
2021年 FACE2021 / SOMPO美術館
2021年 A-TOM ART AWARD / コートヤードHIROO
2021年 第30回佐藤美術館奨学生展 / 佐藤美術館
2022年 ART FAIR ASIA FUKUOKA2022 / 
ホテルオークラ福岡 / 四季彩舎
2022年 Art in Tokyo YNK / 東京スクエアガーデン/ 四季彩舎
2022年 WHAT CAFE EXHIBITION Vol.22 / WHAT CAFE
2023年 アートフェア東京/四季彩舎
2023年 WHAT CAFE EXHIBITION Vol.26 / WHAT CAFE
 
[販売について]
作品は銀座 蔦屋書店店頭、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて販売いたします。
・店頭 9月2日(土)10時30分より販売開始
・「OIL by 美術⼿帖」 9月4日(月)10時30分より販売開始

※作品はプレセールスの状況により展覧会会期開始前に販売が終了することがあります。
 
\オンラインストアで購入する/
2023年9月4日(月)10:30~販売開始
  • 会期 2023年9月2日(土) - 2023年9月15日(金)※終了日は変更になる場合があります。
  • 時間 当店Webサイトをご確認ください。
  • 場所 銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前
  • 主催 銀座 蔦屋書店
  • 問い合わせ先 03-3575-7755
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