展覧会 Input/Output

GINZA ATRIUM WORKS
GINZA ATRIUM(イベントスペース) 2020年08月11日(火) - 08月23日(日)
GINZA ATRIUMにて、現代アーティスト4名によるグループ展「Input/Output」を開催しました。
 
日本の現代アートシーンで活躍する新進アーティストによるグループ展となる本展では、 NIKEの内装制作、 SHISEIDO ART EGG賞受賞、 『群馬青年ビエンナーレ 2017』奨励賞受賞、 片岡真美キュレーション KUAD ANNUAL 2019 宇宙船地球号選抜など、 近年目覚ましい活躍をしている4名の作家の作品を展示しました。
彼らはみな、 独自のコンセプトや技法を用い、 意外性のある作品の制作をおこなっています。 ストリートカルチャーのような人工的色彩で描かれた日本画、 多様な技法・素材を用いて彫刻的な感覚で描かれた平面作品や、 彫刻でありながらデジタルな世界を想起させる首像たち、 デジタルな「コピー&ペースト」をアナログな手法で表現したペインティングなど、 これまでにもあった技法や、 日常的に行っている動作・感覚といったインプットが、 作家のフィルターをとおすことで強い独自性を感じる表現でアウトプットされています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
出展作家プロフィール
 
一林 保久道 / Hokuto Ichibayashi (いちばやし ほくと)
1992 年石川県生まれ。 京都精華大学日本画専攻卒業。 
大学では幼い頃から慣れ親しんだ日本画を専攻しましたが、 一般の人々がイメージする日本画とはかけ離れた作品を生み出しています。 筆の運びや構図から日本画の技術を感じる一方、 一般的に日本画では使われないような人工的な色彩は、 パソコンのグラフィックやストリートカルチャーを想起させます。
 
川内理香子 / Rikako Kawauchi (かわうち りかこ)
1990年東京都生まれ。 多摩美術大学大学院 美術学部 絵画学科 油画専攻修了。 
川内理香子が大事にしているキーワードの一つとして挙げられるのが「身体(しんたい)」です。 食に強い興味を持ち、 食べることによる自身の体の変化に着目しています。 自分のものでありながら、 捉えがたく支配しがたい体と思考の境い目やバランスを、 鉛筆・油絵具・針金・ネオン管など様々なマテリアルを用いて作品に映し出し、 空間に迫ってくるような平面作品を制作しています。
 
菅原玄奨 / Gensho Sugahara(すがはら げんしょう)
1993年東京都生まれ。 東京造形大学大学院 美術研究科修了。 
今回唯一の立体作品を展示する菅原玄奨は、 彫刻の中でも木や石を彫るのではなく、 粘土を使って「塑像(そぞう)」と呼ばれる造形方法を用いています。 彼の作品は例えば日本古来の塑像彫刻である仏像のような作品とは異なり、 彼が触った後を感じられるような触感性を残しています。 どこかデジタルな世界も思い起こさせる、 無機質な質感や見る角度で異なる色彩からは、 彼のテーマとする現代人の佇まいや匿名性を受け取ることができます。 
 
山本捷平 / Shohei yamamoto (やまもと しょうへい)
1994年神奈川県生まれ。 京都造形芸術大学大学院 芸術先攻 ペインティング領域 修了。 
作品の特徴の一つである、 私たちがデジタルな場面で使用している「コピー&ペースト」という動作をあえてアナログな方法で表現する方法は、 学生時代に画面にぶちまけた絵具を偶然もっていたローラーで延ばしたことから生まれました。 キャンバスの端に描いた図柄を、 ローラーで転がすことによって、 デジタルでは見られない偶然性や変化を生み出し、 彼のテーマである「実体とはなにか」を追求しています。
  • 会期 2020年8月11日(火)〜23日(日) 
  • 場所 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
  • 主催 銀座 蔦屋書店
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