東城信之介 個展 -すずめ色の晩餐-
GINZA ATRIUM WORKS
GINZA ATRIUM(イベントスペース) 2020年12月05日(土) - 12月15日(火)
GINZA ATRIUMにて、現代美術家 東城信之介の個展を開催しました。
東城は金属を酸化させたり表面に細かい傷をつけることで、無意識に見えてしまう虚像や心象風景を作品にしています。2017年の「SICF18」(主催:株式会社ワコールアートセンター)と「VOCA展2019」(「VOCA展」実行委員会/公益財団法人日本美術協会・上野の森美術館)にて連続してグランプリを受賞するという快挙を成し遂げ、翌年には美術館初個展「口から入って届くまで」(小海町高原美術館、長野)を開催する、目覚ましい活躍をしています。
本展覧会では、キャンバスの新シリーズに加え、過去のいくつかの作品や今回の展覧会に向けた新作を発表いたしました。
ステートメント
6階にあがると景色は一変した。小学生の頃、太陽の沈むタイミングでみんなが家路についた光景が脳裏に浮かんだ。そんな帰り道の家々からは色々な匂いや音がして何を作っているのかなと想像しながらとぼとぼ歩いたのを思い出す。
近年の展覧会のイメージは食に関わる要素を入れる事が多い。それは人が様々な経緯で情報を体内に取り込み排出する際に”食”はかなり直接的で身近なもので、アートもそれに準ずると考えるからである。加工された食品、見た目からは材料の想像をできない料理、それらを容易に口に入れ初動の味覚だけで体内での変容には鈍感である。それでも排出され何かは残り実になる。
本展では*雀色時の曖昧で歪んだ景色が混じり合った中、作品の移り変わりを個々がそれぞれ感じ取って排出してもらえたらと思う。
ー東城信之介
*すずめいろ‐どき【×雀色時】
空が雀色に薄暗くなった時分。夕暮れ時。夕方。たそがれどき。
近年の展覧会のイメージは食に関わる要素を入れる事が多い。それは人が様々な経緯で情報を体内に取り込み排出する際に”食”はかなり直接的で身近なもので、アートもそれに準ずると考えるからである。加工された食品、見た目からは材料の想像をできない料理、それらを容易に口に入れ初動の味覚だけで体内での変容には鈍感である。それでも排出され何かは残り実になる。
本展では*雀色時の曖昧で歪んだ景色が混じり合った中、作品の移り変わりを個々がそれぞれ感じ取って排出してもらえたらと思う。
ー東城信之介
*すずめいろ‐どき【×雀色時】
空が雀色に薄暗くなった時分。夕暮れ時。夕方。たそがれどき。
プロフィール
東城 信之介(とうじょう しんのすけ)
1978年 信州生まれ。神奈川在住。2004年 東京造形大学造形学部美術学科比較造形卒業。2005年東京造形大学研究生修了。金属を酸化させたり表面に細かい傷をつけることで、無意識に見えてしまう虚像や心象風景を作品にしている。代表的な個展に「 ↑ ↑ ↓ ↓ ← → ← →BA!」(2020年、NEWoMan ARTwall/新宿)、「ミートパイの皮膚のうら」(2020年、FARO Kagurazaka/神楽坂)、「口から入って届くまで」(2020年、小海町高原美術館/長野)などがある。「VOCA26」(2019年)、「SICF18」(2017年)、「Young Artist Japan」(2012年)、それぞれでグランプリを受賞。
- 会期 2020年12月5日(土)ー15日(火)
- 場所 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
- 主催 銀座 蔦屋書店