『シークレット・サンシャイン』『ペパーミント・キャンディー』『バーニング 劇場版』など、 社会の不条理を描きながら繊細で美しい描写が印象的な映画作品で知られる 監督イ・チャンドンが、小説家として発表していた作品が初めて邦訳されました。
偶然にも同時期にイ・チャンドンを敬愛するフランスのドキュメンタリー監督アラン・マザールが手掛けた 日本初公開作品『イ・チャンドン アイロニーの芸術』が、監督作全6作品を4Kで鑑賞できる『イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K』と合わせて、8月25日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国順次公開されます。
ドキュメンタリーでは、イ・チャンドンがこれまでの過去作品について、かつてないほど率直に述懐し、 自らゆかりの地に足を運んで、自身の制作の原点と生い立ちについて語ります。
さらに、ソン・ガンホ、ソル・ギョング、チョン・ドヨン、ムン・ソリといった名優たちのインタビュー、 著書「鹿川(ノクチョン)は糞に塗(まみ)れて」に収録された表題作と中篇「星あかり」の執筆当時を語る場面などを観る事が出来る、ファンにとっての必見作といえます。
そして、このタイミングでイ・チャンドンの来日が実現します。

代官山 蔦屋書店では、この機会にイ・チャンドントークイベントを開催します。
映像作品、文学作品、それぞれの創作について、ご本人から何が語られるのか。
映画ライターの佐藤結さんを司会に迎えてたっぷりとお伺いします。
映画ファンならずとも、おのずと期待が高まります。

こちらのイベントは会場参加、オンライン参加をお選びいただけます。
サイン本付の会場参加チケットお求めの場合には『鹿川(ノクチョン)は糞に塗(まみ)れて』のサイン本お渡し会にご参加いただけます。
また、イベントチケットお申し込みのすべての方に期限付きアーカイブ配信のお知らせをお送りいたします。

【タイムテーブル】
19:00～19:40 トーク
19:40～20:00 質問タイム
(配信終了)
20:00～ サイン本お渡し会

8月25日(金)全国順次開催『イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K』公式サイト：https://leechangdong4k.com/
【オンラインイベント アーカイブ配信のお知らせ】
本オンラインイベントにお申込みのお客様は、イベント終了後、一定期間イベントのアーカイブ配信をご視聴頂けます。
日時にご都合がつかない場合や、もう一度見たい場合などにご利用ください。
なお、イベント終了後は、アーカイブ配信のみの販売等はございませんのでご注意ください。
アーカイブ配信視聴方法につきましては、準備ができ次第、対象商品をご購入のお客様あてにメッセージをお送りさせていただきます。

イベント参加方法や注意事項など、最新情報はヘルプページよりご確認ください。
▶https://en.store.tsite.jp/daikanyama/news/t-site/29174-1442420929.html

【プロフィール】
イ・チャンドン (이창동)
教鞭を執る傍ら、小説家として活動し幾つかの著書も出版。43歳の時に、『グリーンフィッシュ』(97)で監督デビュー。続く『ペパーミント・キャンディー』(99)では現在から過去へ時間を遡る方法で、1人の男の人生をエモーショナルに描き、韓国のみならず海外でも上映され、世界中でその名を知られるようになる。『オアシス』(02)では、男女の究極の愛を描き、ヴェネチア国際映画祭で監督賞、主演のムン・ソリは新人女優賞に輝いた。2002年、韓国文化観光部の長官に就任する。その後、『シークレット・サンシャイン』(07)を発表。過酷な運命に翻弄される主人公を演じたチョン・ドヨンは、カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞する。その後、『ポエトリー アグネスの詩』(10)がカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞、『バーニング 劇場版』(22)が同映画祭で国際批評家連盟賞他、多数の賞を受賞。新作を発表するごとに、国内外から注目を浴びている。

佐藤 結 (さとう・ゆう)
映画ライター。『キネマ旬報』『韓流ぴあ』『韓国TVドラマガイド』『月刊TVnavi』などで韓国映画やドキュメンタリー映画、韓国ドラマを中心に執筆。スカパー！の映画サイト「映画の空」でも韓国映画についてのコラムを連載中。共著に「韓国映画で学ぶ韓国の社会と歴史」(キネマ旬報社)、「作家主義 韓国映画」(A PEOPLE)などがある。