エコロジーを自然だけでなく精神・社会にまで拡張するものとしてフェリックス・ガタリが構想した「エコゾフィー」と、「社会彫刻」としてのアートという理念を掲げたヨーゼフ・ボイスを出発点に、動的システムや流動性を基盤とする世界観からアートと関わり、30年にわたりメディアアートの第一線で活躍してきたキュレーター／批評家の四方幸子さん。

初の単著となる『エコゾフィック・アート 自然・精神・社会をつなぐアート論』は、人間中心主義を超えた共生的で創造的な未来へのヒントや、変容の中でのさまざまな存在同士の関係性への気づきを与えてくれる数多くのアーティストたちの作品を通じて、コモンズとしてのアートの可能性について触れることのできる批評-エッセイになっています。

トークのお相手となるのは、文化人類学者の奥野克巳さん。

人類学を中心に人間と人間以外の多種との絡まり合いに注目した「マルチスピーシーズ」研究の分野などで知られる奥野さんのお仕事は、四方さんの思考と共鳴するところが多く、お二人はこれまでもシンポジウムやトークセッションで熱い議論を交わしてきました。

また、奥野さんが翻訳を手掛けたティム・インゴルドの著書『応答、しつづけよ。』(亜紀書房・5月24日発売予定)には、アート、デザイン、建築論も収録されており、ここでもアートと人類学の関心の重なりを確認することができます。

今回は、一体どんなお話が繰り広げられるのでしょうか。是非、奮ってご参加くださいませ。


 
【参加条件】
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【対象商品】
・イベント [来店参加] 券(1,500円／税込)
・イベント [オンライン参加] 券(1,500円／税込)
・書籍『エコゾフィック・アート』(フィルムアート社・3,300円／税込)+イベント [来店参加] 券(1,300円／税込)セット 4,600円(税込)
・書籍『エコゾフィック・アート』(フィルムアート社・3,300円／税込)+イベント [オンライン参加] 券(1,300円／税込)+送料(500円／税込) セット 5,100円(税込)

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【プロフィール】
四方 幸子 (しかた・ゆきこ)
キュレーター／批評家。美術評論家連盟会長。「対話と創造の森」アーティスティックディレクター。多摩美術大学・東京造形大学客員教授、武蔵野美術大学・情報科学芸術大学院大学(IAMAS)・國學院大学大学院非常勤講師。「情報フロー」というアプローチから諸領域を横断する活動を展開。1990年代よりキヤノン・アートラボ(1990-2001)、森美術館(2002-04)、NTT ICC(2004-10)と並行し、インディペンデントで先進的な展覧会やプロジェクトを多く実現。国内外の審査員を歴任。共著多数。yukikoshikata.com

奥野 克巳 (おくの・かつみ)
文化人類学者。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。著作に、『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』(新潮文庫、2023)、『人類学者K』(亜紀書房、2023)、『これからの時代を生き抜くための文化人類学入門』(辰巳出版、2022)など。