【六本松の6オシ!】2024年6月 VOL.6 文学担当者のオシ!『死んだ山田と教室』/金子玲介
当店の各ジャンル担当者が、今一番読んで欲しい本を厳選した『六本松の6オシ!』。
皆様におすすめの1冊をお届けします。
■文学担当者のオシ!
『死んだ山田と教室』
金子玲介
-山田は死んで、スピーカーになった⁉大いに笑い大いに泣く。前代未聞の傑作青春小説ここに誕生-
夏休みの終わりに、山田が交通事故で亡くなった。2年E組の人気者だった山田の死にクラスは沈む。
担任教師が心配する中、教室のスピーカーから死んだはずの山田の声が聞こえてくる。
スピーカーとなった山田と2Eの生徒との奇妙で愉快な交流が始まるが、やがて彼らも卒業を迎え、だんだん疎遠になっていき—
スピーカーとなった山田とそれまでと変わらないクラスのみんなとの交流は、これぞ男子高校生という感じが大いに笑えるし微笑ましい。
しかし、知られざる山田の過去が明らかになったり、年を経るうちに疎遠になっていくクラスメイトたち。それでも山田はまだそこにいる。その孤独と切なさに胸が痛む。
青春というものの輝きも残酷さもすべて描き出した青春小説の金字塔
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