【六本松の6オシ!】2024年5月 VOL.2 旅担当者のオシ!『新版 縄文聖地巡礼』 /坂本龍一 中沢新一
当店の各ジャンル担当者が、今一番読んで欲しい本を厳選した『六本松の6オシ!』。
皆様におすすめの1冊をお届けします。
■旅担当者のオシ!
『新版 縄文聖地巡礼』
坂本龍一 中沢新一
-大砲の位置をもっと後ろにする-
世界的ミュージシャンと人類学者が、日本国内の縄文の古層を掘りさげる旅に出た。
未来が不確かになった現代で、しっかりとしたビジョンを持つために「大砲の位置をもっと後ろにする」。
平成や昭和、大正や明治、江戸のもっともっとさらに昔、縄文時代の根源的な日本人の感性を掘り起こし追体験する旅だ。
未来が不確かになった現代で、しっかりとしたビジョンを持つために「大砲の位置をもっと後ろにする」。
平成や昭和、大正や明治、江戸のもっともっとさらに昔、縄文時代の根源的な日本人の感性を掘り起こし追体験する旅だ。
旅というと私たちは平面的な距離の移動を思い浮かべるし、乗り物が発達した現代ではそれはとても身近で容易だ。
一方で、時代の移動となると簡単ではない。
過去への旅は研究者のように体系的な知識はもちろん、芸術家の感性と想像力が必要になる。
一方で、時代の移動となると簡単ではない。
過去への旅は研究者のように体系的な知識はもちろん、芸術家の感性と想像力が必要になる。
その点、現代音楽の偉人でもあった坂本龍一と、「アースダイバー」で新しい人類学を提示した中沢新一くらい、この垂直的な旅にふさわしい二人はいないのではないか。
旅に関する概念も変わるかもしれない、とびきり良質な旅行対談集。お勧めです。
旅に関する概念も変わるかもしれない、とびきり良質な旅行対談集。お勧めです。