【六本松の6オシ!】2024年3月 VOL.2 旅担当者のオシ!『サザエさん 旅あるき(海外編)』 /長谷川町子美術館
当店の各ジャンル担当者が、今一番読んで欲しい本を厳選した『六本松の6オシ!』。
皆様におすすめの1冊をお届けします。
■旅担当者のオシ!
『サザエさん 旅あるき(海外編)』
長谷川町子美術館 /編
-長谷川町子的、昭和の世界旅行-
本人が「旅がやみつきになった」と語るくらい、長谷川町子さんは世界のあちこちを旅していた。
ヨーロッパ各国はもちろん、中東やモロッコなど好奇心に惹かれるまま足を運んでいる(いまは入国が難しいイラクも旅しているから、羨ましい限りだ)。
ヨーロッパ各国はもちろん、中東やモロッコなど好奇心に惹かれるまま足を運んでいる(いまは入国が難しいイラクも旅しているから、羨ましい限りだ)。
あらためて感じるのは著者の観察眼の鋭さだ。
一緒に旅した母親や姉、ツアー客やガイド、ホテルマン、運転手など、描かれる人たちの個性がユーモラスに描かれている。
一緒に旅した母親や姉、ツアー客やガイド、ホテルマン、運転手など、描かれる人たちの個性がユーモラスに描かれている。
周囲の出来事を面白く語るのも上手なら、著者本人もかなり個性的だ。
スコットランドの城では即興演劇を行い、イランの商店では絨毯のたたき売りを実演したりと大活躍。
そんな屈託のない人柄が漫画にも表れているのだとわかる。
サザエさんファン以外にも是非読んでもらいたい一冊。