【展示】相澤安嗣志個展 "ORIGIN"
フェア・展示
六本木蔦屋書店 2F BOOK GALLAREY 2023年05月27日(土) - 06月25日(日)
六本木 蔦屋書店では、相澤安嗣志の個展 ”ORIGIN" を 2023年5月27日(土)~ 2023年6月25日(土)の期間、2部構成(Part1: 5/27-6/4, Part2:6/9-6/25)で開催いたします。
あの頃の幼い私たちと同じように、全身を使いながらキャンバス上で鉄粉と対話をしてゆく。そのコミュニケーションの中で、綺麗だと思った瞬間に崩れていく、崩れたと思った瞬間に綺麗な線が出来るという反復を繰り返す。そしてそれは人間と自然の関係性について、社会の不条理や自然への認知のずれなどにまで拡張されてゆく。
動きと鉄粉とインクによって生み出される相澤の手の痕跡が、普段は見ることのできない、認知することのできないモノの存在と在り様を私たちに教えてくれるのだ。
Origin は磁力線の軌跡によって描かれます。この中には膨大な量の身体的な動きが存在しており、鉄粉と磁力を用いたコミュニケーションは原初的な行動欲求の表れです。Part 1 では画面全体に動きが拡がる作品群を、Part 2 では線に特化した作品群を展開します
巨大な生き物の毛皮のようにも、波打つ水面にも見えるこれらの作品には「Origin」というタイトルが付けられている。
インクを混ぜた鉄粉をキャンバスの上に置き、キャンバスの裏から相澤が全身を使って磁石を動かしてゆく。すると相澤の手の軌跡を鉄粉が追いかけ、目に見えない磁力によって相澤の腕の動きが可視化される。
誰しもが幼い頃、理科の授業で磁石を片手に、砂場で砂鉄を集めに熱中した記憶があるのではないだろうか。鉄やそこから連想する錆は人工的で工業的な印象を与えるが、実際には自然の中に溶け込んでいるものであり、地球の核もまた鉄の成分でできているのだ。
あの頃の幼い私たちと同じように、全身を使いながらキャンバス上で鉄粉と対話をしてゆく。そのコミュニケーションの中で、綺麗だと思った瞬間に崩れていく、崩れたと思った瞬間に綺麗な線が出来るという反復を繰り返す。そしてそれは人間と自然の関係性について、社会の不条理や自然への認知のずれなどにまで拡張されてゆく。
動きと鉄粉とインクによって生み出される相澤の手の痕跡が、普段は見ることのできない、認知することのできないモノの存在と在り様を私たちに教えてくれるのだ。
鈴木萌夏 (現代美術史研究家/東京藝術大学博士課程)
【プロフィール】
相澤安嗣志
1991 年神奈川県生まれ。2015 年多摩美術大学卒業。自然の物質や工業的な
物質などを用いて、それらと身体との相互関係を反映させた作品を制作してい
る。主な展覧会に「Tempered Temporality」(2022 年 ソノ アイダ # 新有楽
町 / 東京 )、「The Discoveries from A Certain Fable」 (2019 年 コートヤー
ド広尾 / 東京 )、「No Man's Land」 (2017 年 KANA KAWANISHI GALLERY/
東京 ) など
https://atsushiaizawa.com/
https://www.instagram.com/atsushi_aizawa/
1991 年神奈川県生まれ。2015 年多摩美術大学卒業。自然の物質や工業的な
物質などを用いて、それらと身体との相互関係を反映させた作品を制作してい
る。主な展覧会に「Tempered Temporality」(2022 年 ソノ アイダ # 新有楽
町 / 東京 )、「The Discoveries from A Certain Fable」 (2019 年 コートヤー
ド広尾 / 東京 )、「No Man's Land」 (2017 年 KANA KAWANISHI GALLERY/
東京 ) など
https://atsushiaizawa.com/
https://www.instagram.com/atsushi_aizawa/
- 期間 2023年5月27日(土)~2023年6月25日(日) (Part1:5月27日~6月4日、Part2:6月9日~6月25日)
- 場所 六本木蔦屋書店 2F BOOK GALLAREY
- 時間 11:00~20:00(※予告なく変更の可能性があります)