【フェア】『ホモ・エコノミクス』刊行記念 重田園江選書フェア「経済を回す」に疑問をもったら手に取ってほしい20冊
人文
蔦屋書店1号館 1階 ブックフロア 2022年03月14日(月) - 04月28日(木)
経済学が前提とする「利己的で合理的な主体」はどこで生まれ、どんな役割を果たしてきたのか。私たちの価値観を規定するこの人間像の謎を思想史的に解き明かした『ホモ・エコノミクス』(ちくま新書)が発売になりました。本書と一緒に手に取ってほしい本を選書していただきました。
重田園江さんからー
経済、経済、経済。それがいかに大切とされているか、コロナ禍で思い知らされた。でも「経済を回す」と「安全・安心」の二項対立で考えているかぎり、現代社会の枠組みの外には出られない。実は「経済を回す」とは別種の経済の見方が、経済学の中にも外にも数多くある。そこに気づかないと、経済を回している間に地球が終わりますよ、と何度でも大声で言わなければならない。そのくらい、今の世界は破滅に向かってトップギアで進んでいる。そしてこんな世界をもたらした責めの一部は、経済学が負うべきものだ。
重田園江さんからー
経済、経済、経済。それがいかに大切とされているか、コロナ禍で思い知らされた。でも「経済を回す」と「安全・安心」の二項対立で考えているかぎり、現代社会の枠組みの外には出られない。実は「経済を回す」とは別種の経済の見方が、経済学の中にも外にも数多くある。そこに気づかないと、経済を回している間に地球が終わりますよ、と何度でも大声で言わなければならない。そのくらい、今の世界は破滅に向かってトップギアで進んでいる。そしてこんな世界をもたらした責めの一部は、経済学が負うべきものだ。
【プロフィール】
重田 園江 (おもだ・そのえ)
明治大学政治経済学部教授。1968年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部、日本開発銀行を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。専門は、現代思想・政治思想史。著書に、『フーコーの穴――統計学と統治の現在』(木鐸社)、『ミシェル・フーコー――近代を裏から読む』『社会契約論--ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ』(ちくま新書)、『連帯の哲学Ⅰ――フランス社会連帯主義』(渋沢・クローデル賞受賞)『統治の抗争史--フーコー講義1978-79』(勁草書房)、『隔たりと政治――統治と連帯の思想』『フーコーの風向き――近代国家の系譜学』(青土社)、訳書にイアン・ハッキング『偶然を飼いならす――統計学と第二次科学革命』(共訳、木鐸社)など。
重田 園江 (おもだ・そのえ)
明治大学政治経済学部教授。1968年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部、日本開発銀行を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。専門は、現代思想・政治思想史。著書に、『フーコーの穴――統計学と統治の現在』(木鐸社)、『ミシェル・フーコー――近代を裏から読む』『社会契約論--ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ』(ちくま新書)、『連帯の哲学Ⅰ――フランス社会連帯主義』(渋沢・クローデル賞受賞)『統治の抗争史--フーコー講義1978-79』(勁草書房)、『隔たりと政治――統治と連帯の思想』『フーコーの風向き――近代国家の系譜学』(青土社)、訳書にイアン・ハッキング『偶然を飼いならす――統計学と第二次科学革命』(共訳、木鐸社)など。
- 会期 2022年3月14日(月)~2022年4月28日(木)
- 時間 営業時間の通り
- 場所 蔦屋書店1号館 1階 ブックフロア
- 主催 代官山 蔦屋書店
- 共催・協力 筑摩書房
- 問い合わせ先 03-3770-2525