【展示】Jon Burgerman「POSTCARDS FROM NEW YORK」

アート
蔦屋書店2号館 1階 ギャラリースペース 2023年04月14日(金) - 04月30日(日)
「POSTCARDS FROM NEW YORK」に展示されている各作品は、私がイギリスからの移民としてニューヨークに住んでいる経験から着想を得ました。

ニューヨークのような活気に満ちた都市に住んでいると、多くの喜びや興奮がありますが、完全にそこに属する感覚がないという気持ちもあります。
 
私のキャラクターたちは、作品を通じて様々な感情を表現しており、適応できないことが悪いわけではなく、私たちは皆違っているけれど、それが私たちを同じにしているのかもしれない、ということを示唆しています。

【プロフィール】
Jon Burgerman (ジョン・バーガーマン)
ジョン・バーガーマン(1979年生まれ、イギリス出身)は、ニューヨークを拠点とする英国人アーティストであり、作品はロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館やオーストリアのリンツにあるOÖ-Kultur博物館などの名だたる公共コレクションに収蔵されています。
批評家によれば、彼のアートは「愛嬌があり、明るく直感的で、遊び心のエネルギーに満ちた作品で魅了する」と評されています(ケイト・マククエイド、ボストン・グローブ)。
バーガーマン独自のぼやけた輪郭を持つ鮮やかなピンクやイエロー、グリーン、ブルーのキャラクターたちは、キョロキョロとした目と可愛らしさで、単純そうな見た目を持ちながらも複雑さと不安など幅広い感情を併せ持っており、笑えるような苦悩の表情や崩れ落ちる形状が相まって現代社会のパラドックスを象徴しているようです。
フレンドリーそうで怖い、幸福そうで悲しい。いまや気候変動の不安、パンデミック、政治的選択肢の狭まり、経済的不安などによってあらゆる世代がメンタルヘルスの問題を抱えています。
しかし、ジョンの作品には常に弾力的な回復力や、ほほ笑む要素があり、過程を楽しむ喜び、希望のチャンスに溢れています。
作品において、我々の感情のキュビスムを実現しているのだとバーガーマンは伝えています。
バーガーマンの作品の中では、境界が曖昧に重なる集団や孤独な個体が存在し、荒々しいグラフィティのようなマークと、エアゾール缶を使った流動的で柔らかい描写など、対照的な要素のバランスが緻密に研究されています。
また、電子音楽によってインスピレーションを受けた即興的なリズムが作品全体に浸透しており、ミロやカンディンスキーの流れを継承するような作品の中で、スタッカートの旋律が展開されています。
バーガーマンは、独自の視覚言語の開発によって、これまでにないシンプルさと楽観主義を形にして描き、観客と驚くほど即時的で親密な関係を築くことを可能にしました。
これはキース・ヘリングが習得した手法と同様です。
「私は、観客がキャラクターや形が提唱するストーリーと戯れながら、絵画のテクスチャーや色彩、そして絵画自体の本質と情感的につながることができる、表現豊かでオープンな作品を作りたいと思っています」とジョン・バーガーマンは述べています。
  • 会期 2023年4月14日(金)~2023年4月30日(日)
  • 時間 営業時間の通り
  • 場所 蔦屋書店2号館 1階 ギャラリースペース
  • 主催 代官山 蔦屋書店
  • 問い合わせ先 03-3770-2525

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